漢方薬でも使われる!ナガイモの栄養と体への効能

ナガイモイメージ

ヤマノイモ科ヤマノイモ属のなかで、さくさくとして粘り気が少ないナガイモは、家庭料理の名脇役として親しまれています。漢方薬にも使われている、栄養満点の食材です。

そんなナガイモの栄養と健康効果、歴史をまとめました。

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ナガイモの起源

ナガイモは、中国の雲南地方が原産と言われています。紀元前2000年の神農皇帝の時代、薬として使用されたという記録が残っています。

日本に伝来したのはいつなのかはっきりしておらず、平安時代という説から江戸時代初期という説まであります。朝鮮半島を経由して伝来したと考えられています。

ナガイモの種類

「ナガイモ」は、ヤマノイモ属の中でも長形種のナガイモ群に属します。太い棒状で、水分が多く、サクサクとした歯触りで粘り気が少ないのが特徴です。

ナガイモ接近イメージ

偏形種のイチョウイモ群に属する「イチョウイモ」は、関東でヤマトイモと呼ばれています。イチョウの葉のような形をしており、粘りがあります。

塊形種のツクネイモ群に属する「ツクネイモ」は、関西でヤマトイモと呼ばれています。ごつごつした塊状で粘りがあり、「伊勢芋」、「丹波芋」などの地域の特産のものもあります。

これらの種類は中国が原産ですが、「自然薯(じねんじょ)」は日本古来種で山野に自生します。「ヤマイモ」、または、「ヤマノイモ」とも呼ばれます。細長い形で、粘りがとても強くとろろに最適です。

ナガイモの旬と産地

ナガイモの収穫期は年2回あり、最もメジャーな時期は晩秋から冬にかけてです。しかし、スーパーなどには一年中出回っています。

主な産地は、青森県や北海道、長野県です。

良いナガイモの選び方

良いナガイモはずっしりと重みがあります。適度に太さがあり、ひげ根が細かいものが良いとされています。

ナガイモの切り口イメージ

カットしてあるものは、切り口が変色したり乾燥したりしていないものを選びましょう。

ナガイモに含まれる栄養素

ナガイモは栄養価が高く、亜鉛やカリウム、鉄分などのミネラル、ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維が豊富です。

ナガイモのネバネバ成分には、糖たんぱく質のムチンも含まれます。 他にもサポニン、アルギニンなどの栄養素も注目されています。

ナガイモによる健康効果

高血圧の予防・改善とむくみ解消

ナガイモには、カリウムが多く含まれています。カリウムは細胞から余分な水分を排出させる効果があり、血圧の上昇を抑えたり、むくみの予防に効果が期待できます。

カリウムが含まれる他の野菜については、「カリウムが豊富な野菜ベスト10」で確認しましょう。

疲労回復効果と消化吸収力のアップ

ナガイモは「山薬(さんやく)」という生薬として漢方に利用されており、滋養強壮や腎機能と消化機能の向上に有効と言われています。実際に、ナガイモに含まれるビタミンB群やアルギニン、サポニンには、疲労回復効果が期待できます。

また、ナガイモのネバネバ成分のもとになるムチンにはタンパク質を効率よく消化吸収させる働きがあり、疲労回復効果も期待できます。ムチンは保水力と粘性が高いため、胃を胃酸から守ってくれますし、糖の吸収を緩やかにする効果もあります。

ムチンが含まれる他の代表的な野菜といえば、下記が挙げられます。

サトイモ
サトイモの栄養と効能

サトイモ科サトイモ属に属するサトイモは、秋から冬にかけておいしくなり、特にお正月料理には欠かせません。サトイモの煮物はおふくろの味と言われる優しい味わいです。

レンコン
レンコンの栄養と効能

ハス科ハス属に属するレンコンは、シャキシャキとした歯触りで栄養価が高くおいしい根菜です。10月から3月にかけて旬を迎え、お正月料理には欠かせません。

ナメコ
ナメコの栄養と効能

モエギタケ科スギタケ属のナメコの代表料理と言えば、ナメコ汁。ナメコは日本が発祥の食材です。栄養がある、ぬめり成分にも注目です。

さらに、デンプン分解酵素アミラーゼやジアスターゼが消化を促進させてくれます。

免疫力アップ

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という、ウィルスや細菌から体を守るための免疫機能を司る細胞があります。ナガイモに含まれるサポニンという成分にNK細胞を活性化させる働きがあり、免疫力をアップさせる効果が期待できます。

免疫力アップに有効な野菜といえば、他に下記が挙げられます。

シイタケ
シイタケの栄養と効能

ホウライタケ科シイタケ属のシイタケは、煮物や焼き物など、どんな料理にも合います。干しシイタケにすると、栄養価とうま味がぐんと増します。

カボチャ
カボチャの栄養と効能

ウリ科カボチャ属のカボチャは、β-カロテンなど栄養がたっぷり。和食だけでなくグラタンやスープなどの洋食やお菓子作りにも大活躍します。

冷え性を改善させ、ダイエットの効果も

ナガイモに含まれるアルギニンには、成長ホルモンの合成、脂肪の分解、タンパク質の合成を促進させる効果が期待できます。そのため、ある程度の運動をすることで、筋肉量は増加し、脂肪の燃焼を促し、冷え性の改善とダイエット効果に期待できます。

ダイエットに効果的と言われる野菜は、他に下記があります。

ハクサイ
ハクサイの栄養と効能

アブラナ科アブラナ属のハクサイと言えば、冬のあったかいお鍋の「名脇役」。もちろん、お鍋の具だけでなくいろいろな料理に活躍する、栄養素が豊富なお野菜です。

ダイコン
ダイコンの栄養と効能

アブラナ科ダイコン属のダイコンは、生で食べても煮て食べても、焼いて食べても美味しい野菜です。保存ができるので、冷蔵庫にいつも入れておきたいですね。

ジャガイモ
ジャガイモの栄養と効能

ジャガイモはナス科ナス属で、米・麦・トウモロコシと並び「世界の4大作物」とも呼ばれているほど、世界ではメジャーな食材です。様々な調理法があり、親しまれている野菜の1つです。

ナガイモのおすすめ調理法

ナガイモは短冊切りにして海苔をまぶした和え物や酢の物、サラダなどにすると、サクサクとした食感を楽しめるのでおすすめです。

もちろん、ナガイモの調理法は、生のまま食べる方法だけではありません。 加熱するとホクホクした食感に変わります。ソテーにしたり、揚げ物にしたりするのも、おすすめです。

肉類と一緒に炒めることで、主菜にもなりますね。

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ナガイモの成分表 (100gあたり)

一般成分

カロリー 水分 たんぱく質 アミノ酸組成によるタンパク質 脂質 トリアシルグリセロール当量 飽和脂肪酸 一価不飽和脂肪酸 多価不飽和脂肪酸 コレステロール 炭水化物 利用可能炭水化物 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維 食物繊維総量 灰分
65 kcal 82.6 g 2.2 g 1.4 g 0.3 g 0.1 g 0.04 g 0.02 g 0.08 g 0 mg 13.9 g 14.1 g 0.2 g 0.8 g 1 g 1 g

無機質

ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 亜鉛 マンガン ヨウ素 セレン クロム モリブデン
3 mg 430 mg 17 mg 17 mg 27 mg 0.4 mg 0.3 mg 0.1 mg 0.03 mg 1 µg 1 µg 0 µg 2 µg

ビタミンA

レチノール α-カロテン β-カロテン β-クリプトキサンチン β-カロテン当量 レチノール活性当量
0 µg 0 µg 0 µg 0 µg 0 µg 0 µg

ビタミンE

α-トコフェロール β-トコフェロール γ-トコフェロール δ-トコフェロール
0.2 mg 0 mg 0 mg 0 mg

その他ビタミン

ビタミンD ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 パントテン酸 ビオチン ビタミンC
0 µg 0 µg 0.1 mg 0.02 mg 0.4 mg 0.09 mg 0 µg 8 µg 0.61 mg 2.2 µg 6 mg

その他栄養素など

食塩相当量 硝酸イオン 有機酸 廃棄率
0 g 0 g 0 g 10 %

引用:文部科学省「日本食品標準成分表」

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