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はじめに
野菜の価格は気象条件などが変わることによって、価格が大きく変動します。毎日の家族の食事を預かっている主婦としては、野菜の価格高騰はかなりのダメージ。
どうやってやりくりして家族に栄養たっぷりの食事を作ろうかと、頭を悩ませているに違いありません。もちろん、主婦だけではなく、飲食店を経営している人や食品加工会社などの食品を扱う業界にも大きなしわ寄せが行きます。
野菜の価格は、なぜ急に高騰したり下がったりするのでしょうか。
野菜の値段はどうやって決まる?

野菜の値段を決める上で重要なのは、卸売市場の「せり」で決まる「卸値」です。卸売市場でせりに出された野菜に、一番高い値段をつけた人がその野菜を手に入れます。
農家が、農業協同組合(農協)を通さずに直接お店や消費者に野菜を売ることもありますが、全体の約8割の野菜は卸売市場を通して流通しています。ですから、卸売市場で決まる野菜の値段が、ほぼ全体の野菜の値段を左右するのです。
この時、天気が良く野菜の出来が良いとたくさんの野菜が市場に入りますが、売れ残りが出ないように値段は下げられます。
ですから、あまりに野菜が大量に出来過ぎるとかえって価値が下がり、野菜を作るためにかかった費用を回収できなくなる「豊作貧乏」という事態になることもあります。そうなると、大量に野菜を投棄するということも起こってしまいます。
逆に、天気が悪い、災害が起こったなどの理由で少ない野菜しか市場に入らなかった場合、野菜が手に入らなくなるのを避けるために値段は高騰していきます。野菜の流通量が少ないため、野菜の価値が上がるのです。
野菜の値段は、このようにして決まっていきます。
野菜の価格が高騰する原因とは?

野菜の価格が高騰する原因のほとんどは、出荷する野菜の量が極端に少なくなった場合です。
例えば、台風や水害、地震などの災害が起きた場合、畑は大きな被害を受けます。災害の場合はその影響が大きく、その時収穫を迎えるはずだった野菜が出荷できなくなってしまいますし、範囲も大規模になります。
また、畑に被害が大きすぎて、何年も畑を作れないという事態が起こることもあり得るのです。
また、日照不足が続いたり、例年以上に雨の量が多かったり、害虫がわいたりすると、野菜の出来が悪くなります。そして、出荷できる野菜の全体量が極端に少なくなり、価格の高騰につながるのです。
2016年に野菜の価格が高騰した原因とは?
2016年には野菜の価格がかなり高騰しましたが、その原因は何だったのでしょうか。
台風

2016年と言えば台風が多く襲来し、しかも、異常な進路の台風が多い年でした。通常なら沖縄から九州、四国などを通る台風が、いきなり関東に上陸し、しかも、観測史上初めて東北に直接上陸したのです。
大量の台風が日本列島を次々に襲い、各地で野菜の収穫量が減る被害を受けました。
そして、北海道にも観測史上初となる、3つの台風が上陸したという大きな出来事も起こりました。この時は、東北から北海道にかけて畑の多くが水に浸かるなど台風による被害がかなり大きく、野菜の収穫量が大きく減ったことで野菜の価格が高騰しました。
特に、北海道が被害に遭ったことにより、レタスなどの葉物野菜だけでなく、普段はあまり値段が下がらないニンジンやジャガイモ、タマネギなどの常備野菜まで高騰してしまいました。
そのため、全国の主婦が頭を悩ませることになっただけでなく、ポテトチップスなどの加工食品にも影響が出てしまいました。
日照時間が少なかった

2016年の9月は、台風が多かったこと、また、秋雨前線が停滞したことから、日照時間が例年よりかなり少なくなりました。そのため野菜の育ちは遅くなり、出荷が遅れ、結果野菜の流通量が少なくなり、野菜価格のさらなる高騰を招いたのです。
野菜が高騰した時の味方

野菜が高騰しても、野菜を食べないわけにはいきません。野菜が軒並み高騰していた時期、何とか家計の範囲内でやりくりするために、私はもやしを野菜のメインにしていました。
煮てもかさが減らないもやしは、食べても満足感があります。葉物や果菜が激しく高騰している時も、もやしの値段は比較的安定していましたので、お財布にもとても優しかったです。
もやしをお味噌汁に入れたり、葉物と一緒に蒸したりすれば、立派な野菜料理になります。