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はじめに
野菜には身体を健康に保つために必要な栄養素がたくさん含まれていますから、健康のために毎日きちんと食べたいものです。
ところが、野菜は肉や魚と比べて、嫌いな人や調理が面倒などという理由で敬遠する人が多く、なかなか毎日しっかり食べるのは難しいようです。
そんな体に大事な野菜を、全く食べないと体はどうなってしまうのでしょうか。野菜を食べないことで体に起こることとはどのようなことなのかを調べてみました。
野菜を食べない理由とは?
そもそも、なぜ野菜は肉や魚と比べて毎日食べるのが難しいのでしょうか。野菜を食べない理由をまとめてみました。
野菜が好きではない
野菜にはクセやアク、独特の臭み、青臭さなどがあります。
例えば、ピーマンやゴーヤには強い苦味がありますし、タマネギの香りは強烈です。ナガネギには独特の香りと青臭さがあり、ニンジンやゴボウの土臭さはとても強いものです。
このように、肉や魚のようにわかりやすい「うま味」があるわけではないため、野菜が嫌いという人はとても多いようです。
価格が高い
肉や魚も価格が高いのですが、野菜も劣らず高くなります。
ニンジンやタマネギ、ジャガイモなどの常備野菜は保存がきくため、そこまで値段が高騰することはありません。しかし、ホウレンソウやブロッコリーなどは鮮度が命なので、収穫してからすぐに店頭に並べなければならず、輸送のコストがかかります。
トマトのような柔らかい野菜は傷がつかないように運ばなければならず、手間がかかるためやはりコストがかかります。また野菜の生産は天候に左右されやすく、天候不順が起きるとすぐに価格が高騰します。
このように、野菜の価格は意外と高く、つい買うのを敬遠してしまうことになります。
調理が面倒
野菜を食べなくなる理由の一つとして、調理が面倒なことがあります。
野菜を食べるためには、洗って皮をむき、切る必要があります。野菜によっては土付きのものもあり、洗うのが大変です。また、ダイコンやサトイモのように、下茹でをしなければ柔らかくならず味が染みないなどという、手間のかかる野菜もあります。
野菜はその調理の面倒さから、敬遠されることも多いのです。
野菜を食べないとどうなる?
野菜を敬遠した結果、全く食べないと体はどのようになってしまうのでしょうか。
野菜から摂れる栄養素には、大きく分けて食物繊維とビタミン類があります。この二つの栄養素が体から失われることで起こる影響についてまとめました。
食物繊維が不足するとこうなる
食物繊維は腸の中で排泄物を吸着し除去し、腸内の便の通りをスムーズにする働きがあります。食物繊維が不足すると、次のようなことが起こります。
- 便秘
- 肥満体質になる
- 高血圧
- 糖尿病
- 腸内環境が悪化し下痢になる
- 大腸がんのリスクが高まる
腸内環境は体全体の健康を左右すると言われています。最初は便秘や下痢などですが、長い間野菜不足の状態を放置すると、生活習慣病やがんにかかるリスクが高まるのです。
野菜辞典では、便秘解消に有効な野菜一覧、ダイエットに有効な野菜一覧、高血圧予防に有効な野菜一覧、糖尿病予防に有効な野菜一覧、がん予防に有効な野菜一覧をまとめていますので、併せてご覧ください。
ビタミンが不足するとこうなる
ビタミン類は肉や魚にも含まれていますが、野菜を全く摂らないとなると、ビタミンは圧倒的に不足します。
野菜不足で引き起こされやすいのが、ビタミンA不足です。
ビタミンAには皮膚や粘膜を強くする働きがありますが、これが不足することにより、鼻やのどの粘膜が弱まります。すると、外部からの細菌やウィルスの侵入を防ぐことができず、風邪やインフルエンザをひきやすくなります。また、口の粘膜が弱ることで、口内炎にもなりやすくなります。
β-カロテンは、体内でビタミンAにもなります。β-カロテンが多く含まれる野菜は以下があります。
ビタミンB群も野菜から補給できるビタミンです。ビタミンBが不足すると、皮膚の健康維持やヘモグロビンの合成を促す働き、精神を安定させる働きが失われます。
そのため、肌荒れや貧血、ストレスをうまく流せなくなるなどということが起こります。
健康のためには、野菜は食べた方が良い
健康的な生活を送るためには、肉や魚などのタンパク質に加えて、野菜もしっかり食べた方が良いということが分かります。
バランスの良い食生活が大事ですね。