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はじめに
野菜は、体の健康を保つために必要不可欠な栄養素を含んでいます。しかし、いくら体に良い食べ物であっても、食べ過ぎるのは良くありません。野菜だって食べ過ぎると体を壊してしまうのです。
野菜を食べ過ぎる、また、野菜以外のものを食べないで野菜だけで生活すると、どのような悪影響が体に起こるのかを見てみましょう。
便秘になる

野菜をしっかり食べると便秘になりにくいはずなのですが、逆に野菜を食べ過ぎると便秘になってしまうのは意外です。
野菜に含まれる食物繊維は、摂りすぎると腸内で水分を吸収してしまいます。すると、便の水分が不足して固くなり過ぎ、便の出が悪くなるのです。
また、野菜ばかり食べて肉や魚などを食べないと、脂分が体内から不足して腸内の便の動きが悪くなります。脂分の摂りすぎは体によくありませんが、全く摂らないのも良くありません。
野菜の食物繊維が多すぎると、腸に大きな負担を与えてしまうのですね。
ガスが溜まる

食物繊維が多い野菜が腸内で分解されると、ガスを発生させやすくなります。ですから、野菜を食べ過ぎるとお腹の中に大量のガスが溜まり、お腹が張っておならが出やすくなるのです。
特にガスが溜まりやすい野菜は、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類や豆類、セロリやレンコンなどです。
ガスがお腹に溜まるだけでも嫌なものですが、ガスが溜まった状態を長く放置してしまうと、腸内に毒素がどんどん溜まっていきます。腸内環境は体全体に影響すると言いますから、大事な腸への負担は避けたいものです。
体が冷える

野菜の食べ過ぎでよく起こるのが、体の冷えです。レタスやキャベツ、キュウリ、トマトなど、生のままで野菜を食べると体を冷やします。
また、野菜にはカリウムという成分が多く含まれていますが、このカリウムは体内のナトリウム、つまり塩分を体の外に排出する働きがあります。ナトリウムは体を温めてくれる働きがありますから、ナトリウムが排出されることで体が冷えてしまう面もあります。
お腹が痛くなる

食物繊維が多く消化しにくい野菜を大量に食べると、消化不良を起こすため、お腹が痛くなります。冷えた生野菜を多く食べ過ぎても、お腹が痛くなってしまいそうです。
野菜の食べ過ぎで太る

野菜の食べ過ぎで太るかどうかということは、食べ過ぎる野菜の種類にもよります。
ジャガイモやサツマイモなどのイモ類、大豆やエンドウマメなどの豆類は「糖質」が高いです。外国では、ジャガイモなどのイモ類が主食になっている国もあるくらいです。
また、キャベツは一見カロリーが低そうに見えますが、実は意外と糖質の高い野菜です。このような糖質の高い野菜を食べ過ぎると、太ってしまうでしょう。
どんな野菜を食べると痩せやすいのか?太りやすいのか?ということについては、以下の記事を参照ください。
栄養失調になる

ほぼ野菜のみで生活していると、炭水化物・タンパク質・脂質という人間の体に必要不可欠な三大栄養素が不足します。すると、体を形作る原料が不足し、エネルギーを生み出すことができなくなるため、栄養失調になってしまいます。
また、ホウレンソウやコマツナなどにも鉄分は含まれていますが、一般的には野菜より肉類などの鉄分の方が、体内に吸収されやすい性質があります。そのため、野菜だけだと鉄分が不足し、貧血になります。
野菜の栄養素だけでは、体を維持することはできないということなのです。
カリウム過多による筋肉の異常と突然死
野菜にはカリウムが多く含まれています。野菜を食べ過ぎると、カリウムの過剰摂取が起こることがあります。
カリウムには筋肉の動きを正しく保つ働きがありますが、カリウムを過剰摂取すると筋肉をうまく動かせなくなってしまいます。手や足に力が入らなくなり、脱力感を伴うこともあります。
そして、腎臓が機能しない腎不全の人がカリウムを過剰摂取すると「高カリウム血症」になり、突然死してしまう可能性もあります。
ほど良く、バランス良く、が基本
野菜に限らず、ではありますが、食べ物はバランス良く摂取していくことが大原則です。
例えば野菜に含まれる栄養素、カリウム1つを取ってみても、体内の過剰な塩分を排出する優れた面もある一方で、体を冷やす効果もあります。
生、煮る、焼く、蒸す、炒めるなど、調理の仕方によっても摂取しやすい栄養素が変わりますので、やはり○○だけ、などの極端な食生活は控えた方が良さそうです。