スナップエンドウはマメ科マメ目のエンドウの品種のひとつで、1970年代にアメリカで作られた歴史の浅い野菜です。
手軽に食べられることから、近年人気の野菜となっています。スナックエンドウとも呼ばれます。
そんなスナップエンドウの栄養と健康効果、歴史をまとめました。
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スナップエンドウの歴史と種類
サヤのシャキシャキした食感や豆の甘みを一緒に味わうことができる、アメリカ産まれの新しい品種の野菜です。スナックエンドウやスナップピースとも呼ばれていましたが、1983年に農林水産省よりスナップエンドウという名で統一されました。
スナップエンドウはサヤエンドウの一種で、このほかに絹サヤ・大型絹サヤ・砂糖サヤエンドウがあります。
絹サヤ
サヤエンドウの代表となるものでサヤが薄く、実が小さい状態で収穫されます。歯触り・彩りが良いため煮物などのアクセントとしても利用されます。
サヤエンドウについては以下にまとめていますので、後ほどご覧ください。
大型絹サヤ
サヤが10cm以上となっているもので、絹サヤを大きくしたようなものです。主に関西や九州などで栽培されています。
砂糖サヤエンドウ
糖度が高く、甘みをより感じます。絹サヤよりも豆がふっくらしており、スナップエンドウよりも皮が薄いのが特徴です。糖度が高いことからこの名が付けられたと言われています。
スナップエンドウの旬と有名な産地
スナップエンドウの旬は春先から初夏にかけてで、ハウス栽培のものや冷凍ものであれば通年出回っています。
鹿児島県で多く生産されています。
良いスナップエンドウの選び方
実がしっかり詰まっているものを選びましょう。豆の甘みを楽しめます。
サヤはふっくらとしていて肉厚なもの、ガクは鮮やかな緑色のものが良いです。
スナップエンドウに含まれる栄養素と健康効果
スナップエンドウには様々な栄養素が含まれていますが、その中でもβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、カルシウム、食物繊維、必須アミノ酸のリジンが豊富です。
β-カロテン
抗酸化作用を持つため、動脈硬化予防が期待できます。また粘膜を保護する作用を持ち、眼の疾患を予防します。
β-カロテンが多く含まれる野菜は、以下があります。
眼については眼精疲労の改善についてヒントを以下にまとめてみましたので、併せてご覧ください。
ビタミンC
β-カロテンと同様、抗酸化作用を持ちます。美肌効果や免疫力向上が期待できます。ただし水溶性ビタミンのため、下茹でをすることで溶け出てしまいます。加熱しすぎないようにしましょう。
ビタミンCが多く含まれる野菜は、以下があります。
ビタミンK
血液凝固を抑制する作用を持ちます。ワーファリンを内服している方は、ビタミンKを摂取することで薬効が減少する恐れがあるため、過剰摂取は禁忌です。
また、カルシウムが骨を作る際に必要とする栄養素でもあるため、カルシウムとの相乗効果で骨粗鬆症の予防が期待できます。
カリウム
高血圧、動脈硬化、心筋梗塞予防が期待できます。
カリウムが多く含まれる野菜は、以下があります。
高血圧予防についてはヒントを以下にまとめてみましたので、併せてご覧ください。
食物繊維
便秘改善、コレステロール値・血糖値改善が期待できます。
便秘改善についてはヒントを以下にまとめてみましたので、併せてご覧ください。
リジン
必須アミノ酸のひとつで、体を作る上で必要な栄養素です。疲労回復効果・肝機能強化効果のほか、カルシウムなどの吸収促進の働きを持ちます。
疲労回復についてはヒントを以下にまとめてみましたので、併せてご覧ください。
スナップエンドウの保存方法
ポリ袋に入れて、野菜室で保存するようにします。日持ちがしないため、2日くらいで食べるようにしましょう。
冷凍する場合は固めに茹で、重ならないように並べます。1ヶ月程度保存可能です。
スナップエンドウのおすすめの調理法
下茹でしてから、様々な料理に使用することができます。
硬い筋の部分を取り除き、沸騰した湯で塩茹でします。筋は茹でる前に取るようにし、食感が損なわないようにするため、茹ですぎないようにしましょう。1分程度を目安にすると良いです。 和え物やサラダ、炒め物、煮物、汁物、天ぷらなど様々な調理方法で食べることができます。
煮物にする際は、彩りを保つため仕上げに入れるようにします。また、天ぷらにする際は下茹でする必要はありません。
まとめ
スナップエンドウは、アメリカで作られたサヤエンドウの新しい野菜の仲間です。絹サヤの食感とグリンピースの甘みを一緒に楽しむことができるため、いいとこ取りの野菜ですね。
煮物などのアクセントや添え物だけでなく、小鉢の1品としても使用できるため、絹サヤと比べると食事に取り入れやすい食材です。栄養も豊富なので、様々な料理に活用してみてください。