
特徴あるすっきりとした香りとシャキシャキの食感が癖になる!セリ科セリ目のセロリ。独特な香りは肉料理の臭い消しとしても使われます。
サラダ、スープ、肉料理と、生でも火を通しても食べることができます。
そんなセロリの栄養と健康効果、歴史をまとめました。
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セロリの起源
セロリの野生種は地中海沿岸、中近東に分布していました。当初は薬用や臭い消しとしての利用が主だったのですが、17世紀にイタリアで使用されたのが野菜としての始まりです。
日本には16世紀末、加藤清正が朝鮮から持ち帰ったのが始まりといわれています。その後もオランダ船によってもたらされたとも言われていますが、本格的に消費されるようになったのは戦後。洋食の広がりと共に家庭でも気軽に使われるようになりました。
セロリの種類
独特な香りを持つ野菜です。葉の色により黄色種、中間種、緑色種とあります。
日本では中間種である「コーネル619」が主流です。長さは40cmほどで、茎は薄緑色で厚みがあります。緑色種と比べると香りがマイルドなのが特徴です。
セロリの食感
葉は柔らかく、茎はシャキッとした食感があります。茎には筋があるので、きちんと処理すると、口ざわりが良くなります。
セロリの旬と有名な産地
旬は11月から5月ですが、1年中出回っています。
国内で最も生産が盛んなのは長野県。国内生産量の約40%を占めています。静岡、愛知、福岡などでも生産されています。
良いセロリの選び方
葉にツヤのあり、茎幅が肉厚で広く、筋がしっかりと入っていて、みずみずしいものが良いセロリの特徴です。また、香りの良さも大切です。

一株を丸ごと選ぶ場合、株割れがなく、根元が丸みを帯びているものが良質であるといえます。ばら売りのものは、すが入っていないか、茎が内側に巻いているかを確認しましょう。
切り口が変色しているものは鮮度が落ちているので、避けたほうが良いでしょう。
セロリに含まれる栄養素
ビタミンB1、ビタミンB2、カリウムなどが含まれています。茎はビタミンU(メチルメチオニン)を有しています。
セロリによる健康効果
むくみの解消と血圧上昇の抑制効果
体内にある余分な塩分や水分の排出を促進する作用のあるカリウムが含まれています。
これにより、水分によるむくみの解消につながりやすくなったり、血圧の上昇を抑えられるといわれています。
むくみ解消についてはヒントを以下にまとめてみましたので、併せてご覧ください。
高血圧予防についてはヒントを以下にまとめてみましたので、併せてご覧ください。
むくみ解消に効果がある野菜は、他に以下があります。
ストレスの緩和などの効果
セロリの独特な香りは、アピイン、セダノライド、ピラジンなどの成分によるものです。
アピインにはストレスを緩和する効果、セダノライドはがん予防に、そして葉に多く含まれるピラジンには血液をサラサラにする効果があるといわれています。
抗ストレス力アップに有効な野菜は、以下があります。
胃腸を整える効果
ビタミンUはキャべジンとも呼ばれ、胃酸の分泌を抑えたり、胃腸の粘膜を修復の効果が期待できます。
セロリの下処理と保存方法
セロリの下処理
セロリの表面の筋は硬いため、取り除きましょう。生で食べる場合は、切った後に冷水に入れたり、冷蔵庫で冷やすなどをすると歯ざわりが良くなります。痛むのが早いため、2,3日中に消費するのが望ましいでしょう。
葉を付けたまま保存すると茎にすが入ります。葉と茎は切り離し、別の袋に入れましょう。
セロリの保存方法
茎の根元を湿らせたクッキングペーパーなどで包んでおくと、みずみずしさが保てます。立てるようにして冷蔵庫に保存するとより良いでしょう。
薄切りにして冷凍庫に入れれば、2週間は保存ができます。
セロリのおすすめの調理法
茎に含まれるビタミンUは酸性で壊れにくいため、酢を使用した料理が良いでしょう。香味野菜なので、香り付けや臭い消しにも適しています。葉に近い部分の方が、茎よりも香りが強いため、シューや肉料理には適しています。おすすめはピクルスです。
作り方は、セロリを一口サイズに切り、軽くゆでます。熱には弱いので、長くても5分程度にしてください。
次に、切ったトマトとレモンと合わせて、コショウを振ります。酢、水、砂糖、塩、ローリエで作ったピクルス液に浸ければ完成です。